2008年5月16日

エンジンOHその2



オイルポンプです。
純正は、ローター材質が焼結金属で、81φ、厚さ11mmです。
各メーカーより強化品が出ており、ニスモは材質強化、HKS、トラスト、JUN、東名などは大容量、
レイマックスは両方あります。
どれも8万円〜と非常に高価で、大容量オイルパンと併用が推奨とのことで、今回は見送りました。
とはいえ、13万キロ超えで耐久性に不安はあるし、オイルクーラーも付ける予定なので、R33N1用
の新品にします。
レブリミットを8000rpmオーバーとか、大きいオイルクーラー、600ps狙いであれば大容量にするべき
でしょうね。



上がR33N1用です。
フタの形状が違い、締付けネジの数も場所も違います。
基本的にポンプそのものは共通で、油圧のみ変更してあるようですが、上がった油圧に対しての
対応と思われます。(画像右側が高圧側)
また、メーカー打刻(浮き出し文字)が、純正「NISSAN」、R33N1「UJ」と違います。
交換後の油圧は6kg/cm2ぐらいです。(@後付け油圧計。ノーマルは4〜5kg/cm2ぐらい。)
流量は同じなので、アイドル時の油圧は同じです。



オイルパン。
特徴である、フロントデフ一体のオイルパンです。アルミ製。
エンジンブロックとは21本!のM10ボルトで固定されます。

偏り防止のバッフルプレートを東名製に変更します。
これは保険みたいなもので、絶対必要というわけではないです。



ゴム製の弁で完全にワンウェイ化されてます。



ドライブシャフトのパイプのところにあるリブには、もともと2φぐらいの穴があいており、
オイル交換時などにリブに溜まったオイルがストレーナー側に抜けるようになってますが、
新たな壁が出来、リブが不要になるので2φの穴を5φに拡大するように取説にあります。
本来はパイプを外して加工するのですが、面倒なのでストレーナー側から3ヶ所だけ加工しました。



上側はこんなフタがつきます。



純正(左)はフタ部のみ。
東名製は、ブロックから落ちてきたオイルがストレーナー部に集まるようになっています。
オイル戻りが間に合わなくてもちょっと安心できます。



ブロック下面側。ベアリングビームにプレートが付きます。(画像撮り忘れました)
ピストン、コンロッドを組み付けます。1.4〜1.6kg・mと60〜65°の角度締め。
ストレーナーはこんな感じ。
レベルゲージを挿してみて、オイルパンとの油面を確認しようと思ったのですが、エンジンが傾いて
搭載されるため、正確には無理でした。500ccくらいは余分に入れても全然大丈夫でしょう。



東名製オイルギャラリーオリフィスを取り付け。
ヘッドへの無駄なオイル送り量を減らすための部品です。
もともとのRB20系が油圧ラッシュアジャスター仕様で、RB26でもヘッドの油系統は同じまま
シム式に変更されており、余分ということで2φの絞りに1.5φの絞りを追加する、というものです。
ブローバイ対策になるそうです。



水通路のパイプ。
サビサビだったので新品に。



サーモスタットとサーモハウジングなども新品に。
左のアルミの水通路部品はインマニに付きます。
サーモスタット横の水パイプも錆びてますが、圧入なので諦めました。



オイルポンプ取り付け。
ウォーターポンプはまだ新しいので再使用します。



リア側クランクシールも新品にして組み付け。




オイルパンを付けます。
で、フロントデフ。なぜ開けてるのかというと、



右フロントのドライブシャフトを抜くのにここへバールを入れて抜かないといけないのです。
あ〜めんどくさい。。。
せめてここぐらいはメタルガスケットにしてくれれば・・・
デフを機械式にした場合はどうやって抜くんでしょうね?



腰下はこれでだいたい出来上がりです。

とにかく紙ガスケット、液状ガスケットばかりなので、洗浄がタイヘンでした。




ブロック排気側です。タービンが付きます。
ツインターボなのでオイル戻しが2箇所あります。

今回バラすのに、何がタイヘンだったかというと、タービンの配管です。
水、油の配管が、



こんな感じです。



ブロック真ん中から潤滑油が送られ、オイルパンへ。後からは冷却水が送られ、上へ抜け、
エンジン前後からぐるっと回してラジエターへの流れ。

この対策?は組み立て時に説明します。

その3へつづく