車高調用直巻バネのレート測定器を作ります。

Swiftのホームページには、自分とこのバネは、許容ストロークの30〜70%の範囲で
レート誤差が±3%で”優秀”とのこと。

へぇ〜ってことで、巷で言われるような粗悪?なものも含め、色々調べたいなあ、と。
また、不等ピッチのバネの特性、R−junkieで今はやりのアシストスプリングの
実際のレートなども測定、評価してみたいと考え、製作することにしました。

まず必要な測定範囲ですが、178天狗の足計算ソフトで最大Gから、だいたい
1.5G程度の荷重がかかるらしいのと、ロドスタのようなレバー比があるサスも
考慮すると、7〜800kgの荷重まではかけれるようにしないといけません。

当然、一般的にはそんなものを測るものは売っていません。
使えそうなのは、コーナーウェイトゲージで、別の意味でも欲しいですが高いです。

色々考えた末、油圧プレスを思い出しました。荷重を油圧に変換すれば大きな荷重も測れます。
で、計算した結果、揃えた部品(ヤフオクで落札)はコレです。

50kg/cm^2までの圧力計(500円)、油圧シリンダ(SMC製新品Φ50×60st:約4000円)
1000kgの荷重でΦ50だと約50kg/cm^2となります。10kのバネを100mmストロークさせれますね。
これらとパンタジャッキ、車高調用アッパーシートを使用し、フレームを製作すれば測定できそうです。
作動油は、会社から拝借してきてもいいのですが、パワステフルードでもOKです。

誤差は当然あるでしょうが、セッティングで必要なのは絶対値より相対値なので問題は無いでしょう。
誤差が少しでも小さくなるよう、配管にはホースを使わず、パイプで繋ぎます。
エア抜きには注意が必要ですね。

完成(2005年5月7日)
今回は全てボルトオンで製作しました。フレームの部品はホームセンターで入手。
配管部品は燃料配管用に余ってたもので対応しました。


こんな感じ

曲がっちゃいます(笑
この後、微調整しましたが、真っ直ぐに縮めるのは結構難しいかも?
油圧のボトルジャッキのほうがよさそうです。そのうちバージョンアップします。
このままでは微妙な測定は、長さ測定の誤差が大きく、出来なさそうです。
何本か測ってみましたが、1kの差ははっきり出ますので、特性と絶対レートは測れます。



2005年6月25日追記
178天狗から借りたHKSの9K:170mmとアシスト6Kを組み合わせて測ってみました。



密着状態。圧力は14.5kg/cm^2。これは約285kgの荷重で、カタログの280kgとほぼ一致。
また、2次レート(9kと6kの合算)の計算値は3.6kなのですが、
最初の20mmぐらいは3k前後と低く、密着直前の10mmぐらいは4〜5kと上がります。
”6k”というのはストロークと荷重から逆算して出した値だと思っていいですね。
まあ、密着から離れたときに一気に2次レートに移行する特性は変わらないので、問題はないです。
というか、セッティングには密着荷重が重要です。
ちなみに1次レートは正確に9kでした。