2006年4月
スバル車の持病?であるハブのガタツキによるブレーキのノックバックですが、
とうとう私のインプもあやしくなってきました。265の048でサーキット走れば当然の事なのですが。

駐車場などでの据え切り後の一発目、作手3コーナーの後などで、ブレーキの踏み代が増えてきました。
スバルオーナーからしたらまだ軽い症状のようなのですが、気持ち悪いので修理します。

ただ修理するにしても、どうもベアリングを交換しても完治せず、2回目が早くなる傾向もあるようです。
ハブそのものが弱く痛み易い、ドラシャが原因などいろんな説があるようです。
(ガレージKM1の強化ハブや、どこだったか忘れましたが、スペシャルドラシャなどの対策部品が出ています)

で、解決しなくても、最近流行りだした流用ネタで、次の交換がやりやすくなり、最初もナックルごと
換えるので自分でも簡単に出来るなどのメリットが多い、現行レガシー(BP*型、BL*型)のハブを
ナックルごと流用するという方法で直すことにしました。

しかし、全くポン付けという訳ではなく、特殊なカラーが必要になります。
それを通販で製作販売しているところを見つけました。「ばくばく工房」です。
流用の元祖?な方のHPである程度の寸法が分かってたので、自分で作れるとも思いましたが、
7,000円(2006年4月現在)で送料込みという値段だったので、これなら安いと思い、購入しました。

実際には、そのレガシーの純正部品を何点か購入する必要があります。
私はパーツリストのCDも持ってますので問題ないですが、ばくばくさんのカラーを購入すると
流用に必要なパーツのリストもサービスでついてきますので、安心です。



右上が今回使用するBP用ナックルで、その他にハブ(ベアリング、ホルダ一体)、ブレーキディスクカバー、ボルトです。
カバー、ハブは左右共通です。ハブにはハブボルトも組まれているので交換は楽ですね。


作業開始。私のインプは10年落ち、10万キロでおそらくこれまでハブベアリングの交換暦なしです。



いきなりバラしてありますが、左側です。
ジャッキアップし、ウマをかけ、右側も上げてあります。タイヤを外し、センターのアクスルナット(32mm)を
カシメを起こしてから緩めます。かなり堅く締まってますので、12.7mmのスピンナーハンドル+パイプでは
緩みませんでした。アマチュア最大の難関ですね。
私はマキタの30kg・mクラスの電動インパクトを持っているので、ガガガガガッと数秒でイケました。

今回はナックルごと交換なので、タイロッドも切ります。割ピンを抜いて、ナットを緩め、
タイロッドエンドプーラーを使って外します。ハンマーで出来る人もいますが、3000円程度なので
あった方が何かと便利です。ハブボルトを抜く時にも使えますし。

キャリパーはパッド交換をするために外す下側のボルトを抜いて、ストラットのクリップを外し、地面に置きます。

その後、パッドごとキャリパーサポートをそ〜っと外し、パッドが付いた状態で置いておきます。後が楽です。


私のインプはポンコツ?なのか、アクスルナットを緩めても、ドラシャが抜けませんでした。



急遽ホームセンターへギヤプーラーを買いに行き、ハブからドラシャを抜きました。2600円でした。
100mm用のやつですが、なんとか抜けました。固着の原因はサビです。



スプラインの溝にある黒いのが原因です。ドライバーでこすったぐらいでは取れず、
ヤスリで削るぐらいの硬さでした。(スプラインは焼きが入っていてヤスリより硬いので大丈夫です)



ナックルの下側に車体前方から入っているM10のボルトを抜くと、ボールジョイントとナックルが切り離せます。
ストラットとナックルの分離は、先に緩めるだけ緩めておいて、ドラシャを抜く際に作業が出来る状態に
しておいた方がいいでしょう。キャンバー調整ボルトにマーキングして元に戻せるようにしておきます。
(アライメントを気にする人はキチンと調整をしてもらったほうがいいでしょう)
アッパーマウント部は全く触る必要は無かったです。これは車高調で全長が短いからかも知れません。



BPハブ流用時のポイントです。GCのドラシャに付いている、ダストカバーリングが干渉するため外しておきます。
ドライバーなどを当て、軽くコンコンとやれば簡単に外れます。(ばくばくさんの説明書にも書いてあります)

これで分解は終了です。

その2へ続く